生活の中のことば

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生活の中のことば 81~90話

第81話 外道(げどう)

仏教(ぶっきょう)は真実(しんじつ)だから、仏教以外の教えや、真理(しんり)にはずれた主張を外道といいます。人間は自己主張が強いので外道に陥(おちい)らぬよう常に留意(りゅうい)したいものです。

―ひとくち法話No81より―

第82話 邪見(じゃけん)

 人の言うことを素直に聞けない、意地悪い人を「邪見な人」といいます。正信偈(しょうしんげ)に「邪見驕慢悪衆生(じゃけんきょうまんあくしゅじょう)」とのべられて、このことはひとごとではないと教えてくださっています。

―ひとくち法話No82より―

第83話 道路(どうろ)

 一般には、人・馬・車等が往来するところを道路といいますが、親鸞聖人(しんらんしょうにん)は、「道」は阿弥陀如来が説かれた念仏をいい、「路」は自力の萬善諸行(まんぜんしょぎょう)をいうと解説されています。往生浄土(おうじょうじょうど)への厳しさが示されています。

―ひとくち法話No83より―

第84話 来迎(らいごう)

 臨終(りんじゅう)のとき、仏や菩薩(ぼさつ)がお迎えにくることをいいます。真宗は現世(げんせ)の救いなので「臨終を待つことなし、来迎をたのむことなし」と教えられています。

―ひとくち法話No84より―

第85話 名声(みょうしょう)

 普通は「名声(めいせい)を博する」などと使いますが、仏教では「名声超十方(みょうしょうちょうじっぽう)」〔重誓偈(じゅうせいげ)〕のように仏の声のことです。阿弥陀仏の「あなたを必ず浄土に救います」という呼び声を名声といいます。

―ひとくち法話No85より―

第86話 正念(しょうねん)

 ほとけの教えを素直に正しく聞いて、邪魔をするものによって乱されない信心をいいます。親鸞聖人(しんらんしょうにん)は「本願(ほんがん)を疑いなく信ずる心の定まったことを正念という」と、のべられました。

―ひとくち法話No86より―

第87話 凡夫(ぼんぶ)

 親鸞聖人(しんらんしょうにん)は「凡夫というは、欲が多く、いかり、はらだち、ねたむ心の絶えない、そして生涯消えることのない人々のこと」と教えて下さいました。つまり凡夫とは私たちのことです。

―ひとくち法話No87より―

第88話 浄土(じょうど)

 ほとけの住む清らかな国(世界)です。私たちの真宗では「阿弥陀仏のご本願を信じお念佛を申せば お浄土に生まれます」と親鸞聖人が教えて下さっています。

―ひとくち法話No88より―

第89話 成就(じょうじゅ)

 望みが叶うこと。すべてが満たされること。凡夫(ぼんぶ)はあらゆる煩悩(ぼんのう)をすべてそなえているので「煩悩成就のわれら」と和讃にでています。

―ひとくち法話No89より―

第90話 有無(うむ)

 いやおうなしにという意味で、「有無をいわせない」と使います。真宗では、私たちの心で思うこと、口でいうことのすべてが、自分の都合に立つので「有無の邪見(じゃけん)」といってしりぞけられます。

―ひとくち法話No90より―