生活の中のことば

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生活の中のことば 71~80話

第71話 慈悲(じひ)

 慈は楽を与える、悲は苦を抜くという意味です。私たち凡夫の勝手な情けや親切心と区別して、ほとけのお心を「大慈悲心」と呼んでいます。

―ひとくち法話No71より―

第72話 智慧(ちえ)

 本当の道理を説き、めざめよと導いてくださる仏の心。世間でも、ものわかりのよい人を智慧者というが、人間は、自分を離れられないので悪知恵に堕することが多い。

―ひとくち法話No72より―

第73話 滅相(めっそう)

 仏教では、いのちの縁が尽きて、肉体の形が亡くなる(死)ことをいいます。私たちは、こんなことはあってほしくないので、とんでもない、無茶なことを「滅相もない」と表現します。

―ひとくち法話No73より―

第74話 長老(ちょうろう)

 学識・経験が豊かで、その社会で尊敬される人。特に仏教では高僧の尊称として使われます。『阿弥陀経』の中では、智慧第一の弟子である舎利弗(しゃりほつ)のことを「長老舎利弗」と呼んでいます。

―ひとくち法話No74より―

第75話 合掌(がっしょう)

 仏さまを礼拝するときの礼法で、胸の前で両手の掌(てのひら、たなごころ)を合わせることです。合掌は、人間の最も美しい姿です。

―ひとくち法話No75より―

第76話 恩愛(おんない)

 親子、夫婦間の愛情。お互いに恩を感じながら、愛情に縛られるので「恩愛はなはだたちがたく、生死はなはだつきがたし」と和讃の中でのべられています。

―ひとくち法話No76より―

第77話 世界(せかい)

 地球全体のこと。「世」は過去・未来・現在、「界」は上下四方の意で、宇宙の代名詞。経典には、インド人の宇宙観から「三千大千世界」という表現があります。

―ひとくち法話No77より―

第78話 執念(しゅうねん)

 自分の誤った思いにとらわれて、いつまでも忘れないことを執念深いといいます。この心では、ほとけの教えを素直に聞くことが出来ません。

―ひとくち法話No78より―

第79話 和順(わじゅん)

 『仏説無量寿経(ぶっせつむりょうじゅきょう)』の経文に「天下和順(てんげわじゅん)」とあります。ほとけさまの教えが人々の心の中に生きているところは平和でおだやかという意味です。

―ひとくち法話No79より―

第80話 無我(むが)

 すべてのものは、因縁(いんねん)によって生ずるものだから、我(われ)という実体的なものは無いという意味です。物事に我を忘れて熱中し、他を顧(かえり)みないことを「無我夢中(むがむちゅう)」といいます。

―ひとくち法話No80より―