平成24年4月5日、等身の御影をお迎えいたしました。
今回の御遠忌は、栃木の本寺御影堂の御真影(ごしんえい)である「等身の御影」を正面にお迎えして執り行われます。これは大正15年の立教開宗(りっきょうかいしゅう)700年記念法会にお迎えして以来、実に86年ぶりのことになります。
この御影は、聖人が関東から帰洛されて後、さまざまの邪義を言いふらして念仏を惑わす者が出て来たので、真佛上人は大変心を痛め、上洛して直々に聖人にお目にかかり、再度関東にお出向き下さるよう懇願したのですが、「この高齢ではとても関東へ下ることが出来ないから、せめて身代わりに」と、等身大の像を自刻され、その年、宝治2年11月25日(聖人76歳)、浄土和讃、高僧和讃と共に真佛上人にお与えになったのです。
それ以来、聖人のお身代わりとして関東一円の門弟たちの尊崇を一身に集め、聖人から直接お説法をお聞きする想いを持って拝跪聴聞(はいきちょうもん)して来た尊像であります。
平素、御影堂に安置されている御影は御遠忌期間中、宝物館に御安置されました。
御影堂より宝物館への御影の御移動
栃木の本寺より御影堂へ「等身の御影」をお迎え