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御廟

墓域は拝堂の向こう側へ石の太鼓橋を渡った先である。緑の絨毯のような苔の中央に、裾廻りを切石積とした土饅頭があり、その頂上部を石柵と石門で囲ったところが親鸞聖人のお墓である。垣の中は四角形の石だけで墓標もない。しかし宝庫の古目録に、寛文12年(1672)この墓を造営し、伝えられていた聖人御遺骨の一部を埋納したことが記されている。聖人の御真骨を埋めたお墓であることはまちがいない。

第2世真仏上人以降歴代上人のお墓は、この聖人のお墓の両側に順序よくならんでいる。四角形の石造基壇の上に木の墓標を立てただけの簡素なものだが、これも同じ寛文12年それぞれの御遺骨を埋納したことが記録によって確認されている。高田本山の法義と歴史より

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