施設のご紹介

賜春館(ししゅんかん) 重要文化財

明治11年(1878)に貴賓接待用として新築された書院。
座敷6室からなり、総畳数は60畳で、上の間に床と違い棚などを設ける。座敷の周囲は畳敷の廊下で、西に浴室と雪隠を付属させる。屋根を銅板葺とするほかは純和風の建築で、明治工匠の傑出した手腕を見せている。この書院が完成したころ、明治天皇行幸の行在所にされることが通知され、それを祝って「賜春館」と命名された。天皇の行幸は若干の曲折ののち明治13年(1880)7月に実現し、表上の間が玉座および謁見の間となり、裏上の間が寝所にあてられた。

高田本山の法義と歴史より