施設のご紹介

御対面所(おたいめんしょ) 重要文化財

入母屋造 妻入 向拝唐破風
5室ずつ3列の座敷からなる建物で、周囲に廊下をつけている。
中央列は第4室が上段の間、第5室は上々段の間で板敷とする。大正初年までこの第5室に法主が座を設けて、ここから第3室以下の門信徒に対面していた。正面の壁面は、大きな松に一対の丹頂鶴を配した絵で、右下に「紀宗浄」の落款がある。宗浄は性を曽谷と言い、津藩の御用絵師であって、この絵は彼の非凡な才能を示している。
西側の列も同じように第4室を上段、第5段を上々段とし、そこに仏間を設けて、本尊に、延応2年(1240)慶俊銘の阿弥陀如来立像を安置している。
この建築は、天明3年(1783)11月6日、専修寺殿舎の火災により焼失したので、ただちに再建にとりかかり、天明6年(1786)閏10月2日落成遷仏が行われたことが同年の『御堂日録』によって確認される。

高田本山の法義と歴史より


平成22年から平成24年にかけて、修復工事が行われました。
平成24年4月30日 修復工事完了報告